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光の裏側で、君と ※ヒロアカの爆豪寄り

第16章 雄英文化祭編


「お姉ちゃん、見て!」

エリが小さな声を上げる。

「おてて、ちっちゃい!」

おもちが視線を向けると、エリは赤ん坊の手をそっと握っていた。

もちろん、強く握らないように気をつけながら、指先で包み込むようにしている。
赤ん坊の手は、エリの手の中にすっぽりと収まってしまうほど小さかった。

「ほんとだ。エリちゃんの手よりも、ずっと小さいわね」

「うわあ……!」

エリの瞳が、きらきらと輝いた。

「ちいさい!かわいい!!」

嬉しさを隠しきれない様子で、赤ん坊の顔を覗き込む。

「ほっぺも、ぷにぷに!」

そっと頬に触れると、赤ん坊はくすぐったそうに顔を動かした。

「きゃっ、動いた!」

エリが楽しそうに笑う。
その声につられたのか、赤ん坊も口を開き、あう、と小さな声を漏らした。

「おしゃべりしてくれた!」

「ふふっ。エリちゃんとお話ししているのかもしれないわね」

おもちは笑いながら、赤ん坊を抱き上げた。
小さな体を胸元に抱き寄せると、赤ん坊は安心したように身を預け、彼女の服を小さな指でつかんだ。


その姿を見たエリが、今度は羨ましそうに顔を上げる。

「……抱っこしたい」

「そうねえ」
おもちは少し考えてから、隣にあった椅子へ腰掛けた。

「じゃあ、私がしっかり支えているから、エリちゃんはそっと触ってみる?」

「いいの!?」

「もちろん」

エリは嬉しそうに頷き、そっと赤ん坊の背中に手を伸ばした。
小さな背中を、ぎこちないながらも優しく撫でる。

「よしよし……」

その声は、いつもおもちが自分にかけてくれる声によく似ていた。

赤ん坊は気持ちよさそうに目を細め、エリの手に頬を寄せる。

「……っ!」

エリが息を呑んだ。

「お姉ちゃん!この子、わたしにくっついてくれた!」

「ふふっ。エリちゃんの手が気持ちよかったのね」

「かわいい……!」

エリは今にも溶けてしまいそうな顔で、赤ん坊を見つめた。
その瞳には、警戒も恐怖もない。
ただ、目の前の小さな命が愛おしくてたまらないという、純粋な喜びだけがあった。

おもちは、そんなエリの横顔を見つめた。
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