• 小
  • 中
  • 大
  • テキストサイズ

光の裏側で、君と ※ヒロアカの爆豪寄り

第15章 死穢八齋會


そう言いながら、彼女の皿をひょいと持ち上げる。

「甘口、取ってくる」

「でも……」

「でもじゃねぇ!!」

怒鳴られて、おもちはぱちぱちと瞬きをした。


爆豪は一度だけ彼女を睨み、それから視線を逸らす。


「……腹壊したらどうすんだ、バカ」


最後の一言は、聞こえるか聞こえないかというほど小さかった。
けれど、すぐそばにいた上鳴には、しっかり聞こえてしまった。

「…………」

上鳴は爆豪の背中を見つめ、ゆっくりと口を開いた。

「……なあ、切島」

「……何だよ」

「爆豪ってさ」

「ああ」

「……もう、隠す気ないんじゃね?」

「……俺もそう思う」

二人は顔を見合わせた。

その一方で、轟は自分の手首を見下ろしたあと、爆豪の背中へと視線を移した。

「……?」

どうやら、まだ何が問題だったのか分かっていないらしい。


そして、当のおもちはというと。
爆豪が持っていった皿を見送りながら、嬉しそうな笑みを浮かべいた。

無自覚なその笑顔に、今度は爆豪の背中を見送っていた女子たちが、一斉に胸を押さえた。

「……ああ、もうダメ」

芦戸がテーブルに突っ伏す。

「何なの、あの二人……!」

八百万も頬を染め、そっと口元を押さえた。

「爆豪さん、あんなに分かりやすく……」

「いや、おもちも大概だよ……」

耳郎が呆れたように呟く。

「自分がどれだけ可愛いことしてるか、絶対分かってないでしょ」


褒められているのか、呆れられているのか。
/ 723ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp