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光の裏側で、君と ※ヒロアカの爆豪寄り

第13章 ヒーロー仮免試験


その勢いに、切島と上鳴まで肩を跳ねさせた。

「ば、爆豪、落ち着けって!」

「いや、でも……あいつ、確かにすげえ勢いだったぞ……」

二人がひそひそと話す間にも、爆豪は夜嵐を睨みつけていた。

「次にこいつを追い回してみろ。今度は俺が相手してやる」

「わ、分かりました!!」

夜嵐は圧倒されながらも、はっとしたように彼女へ視線を向けた。

「おもちさん! 怖がらせてしまってすみません!!」

彼女は爆豪の背中から、ほんの少しだけ顔を出した。

「……うん。気持ちは嬉しいけど、あまり追いかけないでね」

「はい!! 気をつけます!!」

本当に分かっているのだろうか。


彼女は不安を覚えたが、夜嵐は爽やかな笑顔を浮かべ、拳を握り締めた。

「でも、俺の気持ちは変わりません!! 好きです!! またお会いしましょう!!」


「えええ……」


最後まで熱量は衰えなかった。
夜嵐は大きく手を振ると、晴れやかな顔で去っていった。
その背中が遠ざかるのを確認してから、彼女はようやく息を吐いた。


「……た、助かったぁ……」


そして、はっとする。

自分は今、爆豪の背中に隠れ、制服の裾を握り締めたままだった。

「……あ」

慌てて手を離す。

「ご、ごめんなさい。突然……」

「……別に」

爆豪はぶっきらぼうに答えた。

けれど、彼女を振り返った目には、まだわずかな気がかりが残っていた。


「お前、ああいうの苦手なのか」


「うん……。あそこまで勢いよく来られると、どう対応したらいいか分からなくなっちゃって」


彼女は困ったように笑った。

「嫌だって伝えても、悪気がないみたいだから、余計に……」

「嫌がってる相手に追いかけ回す時点で、悪気があるかどうかなんざ関係ねえだろ」


「……ふふっ。爆豪くんって、意外とまともなことを言うのね」


「意外と、は余計だ!!」


いつもの怒鳴り声が返ってきた。
そのやり取りを、隣で見ていた上鳴が見逃すはずもなかった。


「……なあ」


上鳴が、じっと爆豪を見つめる。


「何だよ」


「お前、今、おもちのこと守ったよな?」


「あぁ!? 嫌がってんだから当たり前だろうが!」

「いやいや、何その自然な感じ! しかも、あんな可愛い子が爆豪の後ろに隠れて、服の裾をぎゅって掴んでたんだぞ!?」
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