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光の裏側で、君と ※ヒロアカの爆豪寄り

第13章 ヒーロー仮免試験


「……お前の目、気に入らねぇ」


不意に、夜嵐が轟へと声をかけた。

「あ?」

「その目だよ!!」

夜嵐は、轟の顔をまっすぐに見据えていた。


「エンデヴァーにそっくりだ」


その言葉を聞いた瞬間、轟の表情が凍りついた。
周囲の音が、遠のいたような気がした。



エンデヴァー。
父親の名前。
かつて自分を縛りつけていた存在。母を苦しめ、自分の人生に深い傷を残した男。

もう乗り越えたつもりだった。

父親の炎ではなく、自分自身の力でヒーローになると決めた。過去に囚われず、前に進むと決めた。
実際、以前よりも父親を冷静に見られるようになっていた。


だが。
その名前を他人の口から突きつけられた途端、胸の奥に沈めていた感情が、鋭く疼いた。

「……黙れ」

轟の左手から、炎が噴き上がった。

「轟君……?」

おもちが異変に気づき、振り返る。


いつもなら制御できるはずの炎が、轟の意思とは裏腹に勢いを増していく。


夜嵐もまた、轟の反応に苛立ちを募らせていた。


「やはりあんたは、エンデヴァーと同じじゃないか!」


「黙れっつってんだろ!」


夜嵐の周囲で風が巻き起こる。
その風が、轟の炎を煽った。


炎は風を受けて一気に燃え広がり、二人の周囲を覆うように膨れ上がる。


「轟くん!!!」


緑谷が叫んだ。

だが、二人は互いに意識を奪われ、周囲の状況が見えなくなっていた。


轟の心に生じた揺らぎ。


夜嵐の苛立ち。
それぞれの感情が引き起こした風と炎が、最悪の形で重なり合ってしまったのだ。



そして、燃え上がった炎の先には――崖の上があった。
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