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光の裏側で、君と ※ヒロアカの爆豪寄り

第8章 夏休み


「ねぇねぇ、おもちちゃん、聞いてる??」

すぐそばから聞こえた声に、おもちははっと顔を上げた。

目の前には、不思議そうに首を傾げる葉隠の姿がある。

「……あ、ごめんなさい。考え事をしてた」

「もー!さっきから何回も呼んでるのに!」
葉隠が頬を膨らませる。

そうだった。今は雄英高校の敷地内にあるプールで、A組の女子たちと日光浴を楽しんでいる最中だった。

つい先ほどまで夢の中にいたような感覚が、まだ意識の片隅に残っている。

黄金に輝く龍。静かに眠るその姿。そして、最後に投げかけた問い。


――私が知りたい真実は、今、ここにあるんじゃないの?


「……」

「おもちちゃん?」

「ふふっ、もう大丈夫。少し考え事をしてただけだから」
心配をかけないように微笑むと、葉隠はすぐに明るい声を上げた。

「そっか!でも、おもちちゃんがぼーっとしてるのって珍しいね!」

「わかる!いつもクールじゃん!」

芦戸が同意するように手を叩き、麗日もこくこくと頷いた。

「確かに!なんか、いつも余裕がある感じやもんね」

「そんなことないよ」

彼女は小さく笑った。
いつもと変わらない、穏やかな笑顔。
けれど、その胸の奥には、まだ解けない謎が静かに横たわっていた。

「さあ、せっかくプールに来たんだから、身体を動かしましょう?」

「賛成ー!」

芦戸の掛け声を合図に、女子たちはプールサイドの端へと並んだ。
スクール水着姿の彼女たちが、仲良く準備運動を始める。

腕を伸ばし、肩を回し、身体を左右に倒す。

「いち、に、さん、し!」

「ごー、ろく、しち、はち!」
賑やかな掛け声が青空に響いた。

おもちも皆に合わせて身体を伸ばす。水面が太陽の光を反射し、きらきらと輝いていた。


楽しい。
心の底から、そう思った。
こうして何も考えず、同級生たちと笑い合える時間が、今の彼女には何よりも心地よかった。
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