第4章 天気雨
乙骨side
僕が高専に入学し、少し慣れてきたかなと思った、ある日のこと。
その日も、いつも通りの1日が始まるはずだった——。
だけど教室に入ると、机が新しくひとつ増えていた。昨日までは、なかった机。バランスを良くするためか、全体の配置も少し変わっている。
真希さん、狗巻くん、パンダくんの3人は、位置の変わった机にいつものように座っていた。僕は空いていた席へと移動しながら、3人に声をかけた。
「おはよう、席が増えてるけど、新しく転校生が来るのかな?」
「それしかないだろ」
真希さんは、あまり興味がなさそうに頬杖をつく。
「しゃけしゃけ」
「どんなやつなんだろうな」
「ね、気になるね」
逆に、狗巻くんとパンダくんは興味津々だ。僕は二人に相槌を打ちながら、窓際の席に腰を下ろした。
新しい転校生は、どんな子なのか——。
そんな他愛もない話で盛り上がっていると、教室の扉がガラリと勢いよく開いた。