• 小
  • 中
  • 大
  • テキストサイズ

雨の神様 【呪術廻戦(春夏秋冬代行者)】

第3章 怪雨


「……っ!?」

乙骨さんの肩が、びくりと大きく跳ね上がった。
彼は目を見開き、弾かれたように席を立ち上がる。あまりの勢いに椅子がガタッと大きな音を立てたけれど、彼はそんなことも気にならない様子で、まっすぐに私を見つめていた。

「……う、憂太? どうしたんだよ急に」

後ろの席のパンダさんが、心配そうに声をかけるが、彼の耳には届いていないみたいだった。

彼は、信じられないものを見るような、驚いたような目で、じっと私を見つめている。

どうしたんだろう……?

彼の視線に、私はどうしていいか分からず、ただ首を傾げることしかできなかった。

『あの……どうかしましたか…?』

耐えきれず、私が恐る恐る聞くと彼は、ハッと我に返って、申し訳なさそうに笑って言った。

「あ……いや、なんでもない。ごめんね」

『いえ……』

私は戸惑いながらも席に座った。

「じゃ、授業始めるよー。
雫の教科書なんだけど、ちょっと遅れててね。明日には届くと思うから、今日は、隣のパンダに見せてもらって」

『わかりました。パンダさん一緒に見てもいいですか?』

「おう、いいぞ」

ドキドキしながら聞くと、パンダさんは快くそう言ってくれた。

そうして、初めての授業が始まる。

教壇に立ち、真面目に教えている先生を見て私は、失礼ながら、ちゃんと先生なんだなと感心してしまった。
私のイメージする先生とは、かけ離れていたからだ。
それに、教え方もすごく上手い。

そんなことを思いながら私はノートに板書を写していった。
/ 122ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp