第1章 あの日
《あの人達が死んだのはあなたのせいよ——》
《あなたなんて死んじゃえばいいのに——》
「──っ!」
私は、跳ね起きるようにして目を開けた。
息は荒く、胸の奥で早鐘を打つ心臓の音が、鼓膜を激しく叩いている。暗闇の向こうに、さっき自分を責めるように語りかけてきた「何か」がこちらを見ているような気がして、私は大きく見開いた目で誰もいない空間を凝視した。
部屋の中は静まり返っている。
時計の音がする。
ふと、時計を見ればまだ夜中の3時。
机の上には読みかけの資料。
『あぁ 寝ちゃったのか。』
明日の資料に目を通していたはずだったが、どうやら、極度の疲労と、睡眠不足により、いつの間にか寝てしまっていたらしい。
机に突っ伏していたせいで、体のあちこちが痛い。
特に首と腰がバキバキに強張っていて、少し動かすだけで悲鳴を上げそうだ。しびれて感覚の麻痺した右腕をさすりながら、私は小さくため息をつきながら呟いた。
『はぁ……最悪』