第2章 私にはない絆
それから数分歩き、現場に着いた。先を歩いていた仁さんが、杖道さんに目配せをしていた。杖道さんは頷くと、近くにいた警察に声を掛け、事情を聞いた。
「すみません。我々はネスト序列21位。
ホークアイズの記録者の枯柳 杖道と申します。捜査のため連続通り魔事件の詳細をお聞きしたいのですが…」
あぁ…なるほど。
ホークアイズの探偵である仁さんは、まだ18歳。
—— 警察の中にはネストをよく思わない者がいる。年齢が低いと舐められ、詳細を聞くだけでも、たらい回しにされ、ものすごく時間がかかることもある。目の前の警察官も、素直に情報を共有してくれるとは限らない。
だからこそ、年長者である杖道さんが率先して動いたのだ。