• 小
  • 中
  • 大
  • テキストサイズ

②呪術廻戦〜脹相と恋人〜

第2章 付き合ったことを五条さんに


「じゃあ、お祝いに甘いものでも食べに行く?」

「行きたい!」

「よし。今日は僕が奢ってあげよう」

「やった!」

歩き出した私の隣で、五条さんがぽつりと呟く。

「……でも、まさか本当に恋人ができるとはねぇ」

「五条さん?」

「何でもないよ」

「絶対なんか言ったでしょ」

「気のせい気のせい」

そんなやり取りをしながら、高専の廊下を歩いていく。

少しだけ緊張していたけれど、ちゃんと報告できてよかった。

それに、改めて思う。

私が脹相と付き合えたのは、私たち二人だけの力ではない。

一緒に住むことを許してくれて、片思いを応援してくれて、最後にはすれ違っていた私たちが話せる場所まで作ってくれた。

五条さんが、ずっと見守ってくれていたからだ。

そして何より――

「……早く脹相にも教えてあげたいな」

ぽつりと呟くと、五条さんが横からこちらを見る。

「はいはい。恋人のところに帰りたいんだね」

「……あはは。…うん、そうかも」

そう答えると、五条さんは小さく笑った。

「じゃ、いっぱい幸せになってきな」

その声は、保護者らしい優しさに満ちていた。
/ 309ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp