• 小
  • 中
  • 大
  • テキストサイズ

②呪術廻戦〜脹相と恋人〜

第20章 勉強


「……気持ちいい」

「そうか」

しばらくすると、首元に脹相の手が触れた。

「……?」

「首も凝っている」

「そう?」

「ああ」

指でゆっくりと押される。

「……っ」

「痛いか?」

「ううん……気持ちいい」

「そうか」

首の付け根から肩へ。

凝っているところを一つずつ確かめるように、ゆっくり揉みほぐしていく。

「……脹相」

「何だ?」

「こういうの、どこで覚えたの?」

「お前を見ていれば分かる」

「……」

「最近ずっとペンを握っていただろう」

そう言われて、少しだけ胸が熱くなる。

「……よく見てるね」

「恋人だからな」

さらっと言われて、思わず頬が緩む。

次に、脹相が私の手を取った。

「手も出せ」

「手まで?」

「ああ」

私は素直に手を預ける。

脹相は指を一本ずつゆっくりほぐしていく。

「……そこ」

「痛いか?」

「ちょっとだけ」

「なら弱める」

「うん」

指の付け根を押される。

手のひらを揉まれる。

「……すごい」

「何がだ?」

「すごく楽になる」

「ならよかった」

私は目元を覆うホットタオルの温かさと、脹相の手の感触に身を任せる。

勉強のことを考えようとしても、頭がうまく働かない。

「……脹相」

「何だ?」

「眠くなってきた」

「寝てもいいぞ」

「駄目」

「なぜだ?」

「五分休んだら勉強するって決めたから」

「真面目だな」

「だって……」

私は少し笑う。

「ちゃんとやり切りたいから」

「分かっている」

その声を聞きながら、私は目を閉じたまま脹相の手を握った。

/ 309ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp