• 小
  • 中
  • 大
  • テキストサイズ

②呪術廻戦〜脹相と恋人〜

第20章 勉強


「五分だけでもいい」

「五分……」

「五分休めば、また集中できる」

私は閉じられた問題集を見る。

本当なら、すぐにでも開き直したい。

けれど。

「……分かった」

渋々頷く。

「五分だけね」

「ああ」

脹相が立ち上がる。

「どこ行くの?」

「少し待っていろ」

「?」

脹相が部屋を出ていく。

しばらくして戻ってきた彼の手には、温かいホットタオルがあった。

「……それ」

「目を温める」

「ホットタオル?」

「ああ」

脹相は私の前に立つ。

「目を閉じろ」

「自分でできるよ」

「知っている」

「じゃあ……」

「今日は俺がやる」

その言い方が妙に優しくて、私は何も言えなくなる。

「……分かった」

目を閉じる。

脹相がタオルの温度を確かめてから、私を上向かせ、そっと目元に乗せた。

「……あったかい」

「熱くないか?」

「大丈夫」

「なら、力を抜け」

じんわりとした温かさが目元に広がる。

それだけで、さっきまで張り詰めていた身体から少しずつ力が抜けていく。


/ 309ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp