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②呪術廻戦〜脹相と恋人〜

第9章 一緒に寝たいけど沢山したくなる



二人でソファに並んで、他愛のない話をしていたけれど
だいぶ夜も遅くなっていたある日。

「……ふぁ」

思わず欠伸が出る。

隣にいた脹相が、すぐにこちらを見る。

「眠いのか?」

「うん。ちょっとだけ」

「もう遅いからな」

脹相が時計を見る。

「そろそろ寝たほうがいい」

「そうだね」

そう答えたものの、私は立ち上がる気になれなかった。
今日一日、一緒に過ごして、たくさん話して、何度も笑って。
それなのに、ここで「おやすみ」と言って離れるのが、少しだけ寂しい。

脹相も同じなのか、すぐには立ち上がらなかった。

「…………」

「…………」

沈黙。けれど気まずくはない。
ただ、離れがたい。
私は隣にいる脹相の肩へ、そっと頭を預けた。

「……もう少しだけ、こうしててもいい?」

「ああ」

返事がすぐに返ってくる。
脹相の手が、そっと私の髪を撫でる。
その優しい感触に、ますます眠くなる。

「……落ち着く」

「そうか」

「うん」

しばらく、そのままでいた。

「……脹相」

「ん?」

「今日は……」

少し迷ってから、顔を上げる。

「一緒に寝る?」

脹相が瞬きをする。

「…………」

「嫌?」

「いや」

今度も返事は早かった。

「嫌ではない」

「じゃあ……」

「ただ」

脹相が少し困ったような顔をする。

「……一緒に寝たら、たぶん俺は」

「うん?」

「……たくさんキスしてしまう」

「…………」

あまりにも真剣に言われて、思わず笑ってしまう。


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