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②呪術廻戦〜脹相と恋人〜

第78章 卒業〜卒業式〜


卒業式が終わった。

教室に戻ると、みんなが写真を撮ったり、友達と最後の話をしたりしている。

ついさっきまでいつも通りだった教室が、今日は少しだけ違って見えた。

これで、本当に最後なんだ。
そう思うと、胸の奥がじんとする。

友達と話をして、先生に挨拶をして
最後にもう一度、自分の席を見た。

「……帰ろう」

教室を出て、廊下を歩くと、
何人かの後輩に「卒業おめでとうございます」と声をかけてもらって、そのたびに「ありがとう」と返す。

昇降口に着き、靴を履き替えたあと、

「先輩!」

と、聞き慣れた声が聞こえ、振り返ると
そこには、私がしおりを渡した後輩たちが何人か立っていた。

「どうしたの?」

「先輩、ちょっと待ってください」

「?」

一人の女の子が、両手で何か大きなものを抱えている。

「これ……」

差し出されたものを見て、目を丸くした。

「……アルバム?」

「はい!」

大きなアルバムだった。

表紙には、私の名前。

「これ、みんなで作ったんです」

「え……」

「卒業の記念に」

アルバムを受け取ると、思っていたよりずっと重かった。

「開けてみてください」

「今?」

「はい!」

言われるまま、表紙を開くと
最初のページには、大きく書かれた文字。

――卒業おめでとうございます。

その下には、たくさんの写真。
そして、その隣には一人ひとりのメッセージがあり
ページをめくるたびに、知っている字が増えていく。

「……こんな……」

思わず声が震える。

「いつ作ったの?」

「秘密です」

「私、全然知らなかった……」

「先輩をびっくりさせたかったので」

笑顔で答える後輩たち。

胸がいっぱいになって、うまく言葉が出てこない。

「……ありがとう」

目の奥が熱くなる。

「本当に、ありがとう」

「先輩、泣かないでくださいよ」

「だって……」

ページをもう一度見る。

こんなにたくさんの人が、自分のために言葉を残してくれた。
それが嬉しくて仕方なかった。

「大事にするね」

「はい!」

アルバムを閉じて胸に抱くと
一人の後輩が、少しだけ意味ありげに笑った。

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