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②呪術廻戦〜脹相と恋人〜

第72章 年末年始〜大晦日



「……」

脹相の表情が緩む。

「……可愛いな」

「聞こえてるよ」

「……!」

五条が笑っていた。

「僕の子、可愛いでしょ」

「お前の保護対象の間違いだろう」

「まあまあ」

五条が楽しそうに笑う。

「本当にいい子に育ったよ」

「……それはそうだな」

脹相は呆れながらも、どこか嬉しそうだった。

その時。
「……ん」

彼女がゆっくり目を開ける。
まだ眠気の残った目で、目の前にいる脹相を見る。

「……脹相?」

「ああ」

「……」

少しだけぼんやりして、
それから、五条の存在にも気づく。

「……五条さん?」

「おはよー」

「……」

私は二人を交互に見た。

「何してるの?」

「何でもないよ」

五条が即答する。

「……?」

何があったのか分からない。
ただ、目の前に脹相がいる。

それだけで安心したように、小さく笑う。

「……あ」

そして新しい年を思い出したように。

「明けましておめでとう」

「……ああ」

脹相が柔らかく笑う。

「明けましておめでとう」

「明けましておめでとう」

五条も笑う。

まだ薄暗い元日の朝。
三人の間に、新しい一年が始まった。
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