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②呪術廻戦〜脹相と恋人〜

第70章 年末年始〜大掃除


「戻ったぞ」

その声に、私は顔を上げる。

「脹相!」

任務に出ていた脹相が帰ってきた。

「おかえり!」

私が駆け寄ると、脹相は少し疲れた様子ながらも、私を見ると柔らかく笑った。

「ただいま」

「任務、大丈夫だった?」

「ああ。問題ない」

そう答えた脹相が、ふと私の手元を見る。

「……まだ掃除をしているのか」

「うん。今日中に一通り終わらせたいから」

「そうか」

それから脹相は、私の後ろにいる五条さんを見る。

「……」

五条さんはソファに寝転がったまま、こちらを見ている。

「何をしている?」

「構ってほしいんだって」

私が呆れたように言う。

「掃除してるから後にしてって言ってるんだけど」

「なるほど」

脹相は少し考えると、私に向かって言った。

「俺が代わる」

「え?」

「五条の相手なら俺がする」

「でも、任務から帰ってきたばかりなのに」

「構わない」

脹相はそう言って、五条さんを見る。

「お前は掃除を続けろ」

「……いいの?」

「ああ」

「ありがとう」

私が笑うと、脹相は満足そうに頷いた。

「任せろ」

「じゃあ、お願い」

私は再び掃除に戻る。

背後から五条さんの声が聞こえた。

「脹相、君ってあの子に信頼されてるんだね」

「そうか?」

「うん。僕だったら絶対そんなこと言ってくれないもん」

「お前は自分でできることまで頼むからだ」

「そこは否定しないんだ」

私は思わず笑った。

これで少しは作業に集中できる。

そう思っていたのだけれど。

しばらくすると、背後から別の声が聞こえてきた。
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