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②呪術廻戦〜脹相と恋人〜

第68章 クリスマス〜夜


私はさらに身体を寄せる。

腕の中に身体を預けると、抱きしめられたところから伝わる温かさにほっとする。

脹相は、そんな私を抱きしめながら静かに息を吐いた。

腕の中にいる身体は思っていたより柔らかくて、その重みがそのまま腕に預けられている。

それを意識してしまう自分に、少し困る。

けれど私は何も知らず、安心しきった顔で彼に寄り添っている。

「……ねえ」

「何だ?」

「脹相って、力入れてなくても筋肉で硬いんだね」

「……」

脹相が固まる。

「抱きしめてもらうと、すごくしっかりしてる」

「……そうか」

「うん。安心する」

私は何気なくそう言って、また胸元に頬を寄せる。

脹相は何も言えない。

自分の身体の硬さを言われただけなのに、どうしてもその反対にある私の柔らかさまで意識してしまう。

しかも彼女は、それに気づく様子もない。
ただ昨日会えなかった分を埋めるように、もっと近くへ。

腕だけでは足りなくて、布団の中で足を伸ばす。
そのまま、脹相の足に絡めた。

「……」

また脹相が固まった。

「これならもっとあったかいね」

「ああ……」

返事が少しだけ掠れている。

「どうしたの?」

「……何でもない」

私は首を傾げながら、さらにぎゅっと抱きつく。

「今日はいっぱいくっついていたい」

「……そうか」

脹相は天井を見つめる。

 ――勘弁してくれ。

そう思う。

けれど、昨日過ごせなかった分、こうして自分を求めてくれていることが嬉しくて仕方がない。
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