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②呪術廻戦〜脹相と恋人〜

第68章 クリスマス〜夜



イルミネーションを十分に楽しんだあと、私たちは家へ帰った。

「ただいま」

「ああ、おかえり」

頭をポンと撫でられ、靴を脱いで部屋に入る。

すると

「……あれ?」

部屋の中から、ふわりといい匂いがした。

「何か作った?」

「……ああ」

脹相が少しだけ気まずそうに答える。

「帰ってから食べられるように、準備しておいた」

「えっ」

冷蔵庫を見ると
そこには、いつもの食事とは少し違う料理が並んでいた。

ローストした肉に、サラダ、
スープに、温かい料理。

そして、小さなケーキまで用意されている。

「すごい……」

「クリスマスだからな」

「全部、脹相が?」

「ああ」

「いつの間に……」

「出かける前に、ある程度準備しておいた」

「……ありがとう」

嬉しくて、思わず笑ってしまう。

「なんだ?」

「ううん」

私は料理を見ながら、胸が温かくなるのを感じていた。
外で見るイルミネーションも綺麗だった。
クリスマスマーケットも楽しかった。

でも、こうして帰ってきて、脹相が自分のために用意してくれた食事が並んでいる。
そのことが、何より嬉しかった。

「じゃあ、食べようか」

「ああ」

二人で席につく。

「いただきます」

「いただきます」

料理を口に運ぶ。

「……おいしい」

「本当か?」

「うん」

「よかった」

脹相が安心したように息を吐く。

「今日、一日ずっと楽しかった」

「俺もだ」

「クリスマスマーケットも、イルミネーションも」

「ああ」

「それに、帰ってきたらこんなに用意してくれてるなんて思わなかった」

脹相が少しだけ視線を逸らす。

「……お前と過ごす初めてのクリスマスだからな」

「……うん」

胸がきゅっとなる。
私にとっても、恋人と過ごす初めてのクリスマスだった。
食事を終え、片付けも済ませる。

そして、私は少し緊張しながら、自分の用意していたものを手に取った。

「脹相」

「ん?」

「……これ」

小さな包みを差し出す。

「クリスマスプレゼント」

脹相が目を瞬かせる。

「俺に?」

「うん」

「……ありがとう、大切にする」



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