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②呪術廻戦〜脹相と恋人〜

第67章 クリスマス〜クリスマスマーケット


クリスマスマーケットは、思っていた以上に賑わっていた。

色とりどりの飾りに、クリスマスソング。
屋台からは甘い匂いや、温かい料理の香りが漂っている。

「見て、脹相」

「ああ」

「どれも美味しそう」

私は目移りしながら、並んだ屋台を眺めていた。

しばらく歩き回ったあと、私たちはそれぞれ温かい飲み物を買った。

「はい」

「……これは?」

「ココア。脹相は?」

「コーンポタージュだ」

「ふふ、脹相らしい」

私は紙カップを両手で包む。

「……あったかい」

白い息を吐きながら、少しずつ飲む。

「熱っ……」

 思わずカップを離して、ふうふうと息を吹きかける。

「まだ熱いか?」

「うん。ちょっとだけ」

もう一度、ふうふうと冷まし、
それから恐る恐る口をつける。

「……おいしい」

ほっとしたように笑う私を、脹相が黙って見ていた。

「……?」

「いや」

「何?」

「何でもない」

脹相はそう言って、カップに口をつける。
けれど、また私を見る。

両手でココアを包んで、寒そうにしながらも嬉しそうに笑っている。

時折、ふうふうと冷ましては、小さく口をつける。
そんな姿が、どうしようもなく可愛く見えた。

「……何?」

「何でもない」

「さっきからそればっかり」

「……可愛いと思っただけだ」

「えっ」

思わず顔を上げる。

「……もう」

今度は私の方が、熱いココアより顔が熱くなった。
脹相はそんな私を見て、少しだけ目を細める。

その表情が嬉しそうで。
私は誤魔化すように、もう一度ココアを飲んだ。


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