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②呪術廻戦〜脹相と恋人〜

第65章 クリスマス〜イヴ




夜もすっかり遅くなり、私はお風呂から上がった。

髪を乾かしながらスマートフォンを見ると
ふと、脹相のことが気になった。

今日は久しぶりに、一人で過ごしている。
いつも一緒にいるから、こうして離れていると少し心配になる。

私はそのまま脹相に電話をかけた。
数回の呼び出し音のあと、すぐに繋がる。

『……?』

「脹相。まだ起きてた?」

『ああ』

「よかった」

『どうした?』

「なんとなく、声が聞きたくなって」

電話の向こうが、一瞬静かになる。

『……そうか』

その声が、少しだけ嬉しそうに聞こえた。

「今日は一人だったでしょ?」

『ああ』

「寂しくない?」

『平気だ』

「ほんと?」

『ああ』

即答だった。
でも、きっと強がっている。

普段は私と一緒にいることが当たり前になっているから。
急に一人になれば、寂しくないはずがない。

「……ごめんね」

『なぜ謝る?』

「本当は一緒にいてあげたかったから」

『』

「うん?」

『お前が今日、五条のそばにいたいと思っていたことは分かっている』

「……」

『だから大丈夫だ』

優しい声だった。

『明日になれば、お前は帰ってくる』

「うん」

『帰ってきたら、俺と過ごしてくれるんだろう?』

「もちろん」

『なら、それでいい』

私は少しだけ黙った。
脹相はやっぱり、強がっている。

でも、私を安心させようとしてくれていることも分かる。

「……ありがとう」

『礼を言うことじゃない』

「ううん。ありがとう」

『……ああ』

少しだけ沈黙が流れる。

電話越しでも、脹相が照れているような気がした。
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