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②呪術廻戦〜脹相と恋人〜

第48章 3日間の我慢〜1日目


「ねえ、脹相」

いつものように一緒に過ごしていた夜。
私は少し言いにくかったが、隣にいる脹相へ声をかけた。

「なんだ?」

「明日から三日間だけ、自分の部屋で寝てもいい?」

脹相の動きが、ほんの少し止まった。

「……自分の部屋で?」

「うん。試験があるから、夜遅くまで勉強したいし、朝も早く起きたいの」

最近は一緒に眠ることが多かった。
だから、急に別々の部屋で眠ると言われれば、
寂しく思うのも無理はない。

案の定、脹相は少し黙った。

「……そうか」

「ごめんね。でも三日間だけだから」

「謝る必要はない」

そう言いながらも、声が少しだけ寂しそうだった。

「試験があるなら、仕方ない」

「ありがとう」

「三日間だけ、だな」

「うん。三日間だけ」

「……分かった」

脹相はそう言って、私の頭を軽く撫でた。

「終わったら戻ってきてくれるんだろう?」

「もちろん」

「約束だ」

「約束」

そう笑うと、脹相も小さく頷いた。

その夜。
いつもなら隣にいるはずの私がいない。
脹相は一人でベッドに入った。

静かだった。
あまりにも静かで、眠る前のいつもの時間が、妙に長く感じる。

何度か寝返りを打ち、無意識に隣へ手を伸ばした。
触れたのは、冷えたシーツだけ。

「…………」

脹相は手を引っ込める。

「……三日間だけだ」

自分に言い聞かせるように呟く。

たった三日。
そう思って目を閉じた。

――その夜、脹相は夢を見た。

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