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②呪術廻戦〜脹相と恋人〜

第47章 挟まれる


夜。隣で眠るお前の寝息を聞きながら、
俺も眠りにつこうとしていた。

いつもなら問題ない。
お前は眠ると静かだ。

たまに寝返りを打ったり、こちらへ少し寄ってきたりする程度。
それくらいなら、むしろ心地いい。

隣にお前がいる。
その安心感のまま眠れることを、俺は気に入っている。

だが。今日は、少し違った。

「…………」

目を閉じてしばらく経った頃。
ふいに、足へ何かが触れた。

最初は気にしなかった。
寝返りを打ったのだろう。
そう思って、そのまま眠ろうとする。

ところが、す、と。
布団の中で、お前の足が俺の足へ触れる。

「…………」

ほんのりとした温かさが伝わってくる。
冷えた夜の空気とは違う、眠っている人間の体温。

それが、ふくらはぎのあたりに触れて。
そのまま、ゆっくりと絡んでくる。

(……?)

脳が状況を理解するより先に、身体がその感触を拾った。
柔らかくて温かい。

そして、眠っているせいなのか、力加減がひどく無防備だ。
俺の足へ自分の足を添わせるようにして太ももで

ぎゅ。っと挟まれた。

「…………」

目を開ける。暗闇の中で、天井を見る。

(…………何だ、これは)

一瞬、思考が止まった。

足が動かない。
正確には、動かそうと思えば動かせる。

だが、そうするとお前を起こしてしまいそうだった。

(……温かい)

布団の中。

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