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②呪術廻戦〜脹相と恋人〜

第43章 アルバム


「……開いてもいいか?」

「いいよ」

脹相が表紙を開くと一枚目は付き合い始めた頃の写真だった。
二人とも少し緊張している。

「……懐かしいな」

「ね」

「が緊張している」

「脹相もでしょ」

「……そうだな」

脹相が写真をじっと見つめる。

次のページは一緒に出かけた日。
その次は、一緒に料理をした日のもの。

そして家で映画を見ているときの写真と続いていく。

眠そうにしている私や私の隣で笑っている脹相。
何気ない日常ばかりだった。

でも、ページをめくるたびに、脹相の表情が少しずつ変わっていく。

「……こんなに、あったのか」

「うん」

「俺とお前が一緒にいた時間が」

「そうだよ」

脹相は次のページをめくる。

そこで手が止まった。

「……これは」

「脹相のお気に入り」

そこには、家で私が笑っている写真。

「やはり可愛いな」

「ふふ」

「……可愛い」

脹相がもう一度呟く。

写真から目を離さない。

「脹相?」

「いや……」

少しだけ眉を下げる。

「嬉しい」

「そんなに?」

「ああ」

脹相は写真を指先でそっと撫でた。

「お前が、俺との時間をこうして残そうと思ってくれたことが嬉しい」

「だって大事だもん」

「……俺との時間が?」

「うん」

その瞬間、脹相がアルバムを閉じた。
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