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②呪術廻戦〜脹相と恋人〜

第43章 アルバム


「え?」

次の瞬間には、私は抱きしめられていた。

「わっ」

「……ありがとう」

耳元で、少し震えた声。

「ありがとう、」

「うん」

「俺は……こういうものを貰うことに慣れていない」

「そうなの?」

「ああ」

抱きしめる腕に力がこもる。

「だから、どうしていいか分からない」

「ふふ。じゃあ、ぎゅーしてくれればいいよ」

「……それならできる」

 さらに強く抱きしめられる。

「……」

「ん?」

「本当に、いつでも見ていいのか?」

「うん。好きなときに見て」

「一人でも?」

「もちろん」

「何度でも?」

「何度でも」

しばらく沈黙した後、

「……そうか」

と、脹相の声が、明らかに嬉しそうになる。

「なら、毎日見るかもしれない」

「毎日!?」

「ああ」

「飽きない?」

「飽きるわけがない」

即答だった。

「この中には、お前がいる」

「写真だよ?」

「それでもだ」

脹相がアルバムを胸元に抱える。

「お前と過ごした時間が全部ここにある」

「……」

「俺が疲れているときも、寂しいときも、これを見ればお前に会える」

「ふふ。私は隣にいるけど?」

「それでも見る」

「なんで?」

「好きだから」

あまりにも真っ直ぐ言われて、今度は私のほうが照れてしまう。

「……脹相って、ほんとに私のこと好きだよね」

「当たり前だ」

迷いのない返事。

「お前が思っているより、ずっと好きだ」

「……そっか」

「」

「なぁに?」

「これは絶対大切にする」

脹相はアルバムを見下ろす。

「俺にとっては宝物だ」

「じゃあ、なくさないでね」

「絶対になくさない」

「もちろんのことを大切にした上でだ。」

「もう…」

照れて顔を逸らそうとすると、脹相が優しく笑った。
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