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②呪術廻戦〜脹相と恋人〜

第39章 オムライス弁当


「何をしている?」

「脹相!」

私が助けを求めるように見ると、脹相は机の上の弁当に気付いた

「ああ、それは俺のだ」

「そうなんだよねぇ」

五条が笑う。

「見てよ、これ」

ハートを指差す。

「……?」

脹相は何が問題なのか分からないように首を傾げる。

「俺の弁当だ」

「うんうん」

「が作ってくれた」

「うんうん」

「ハートも描いてくれた」

「……」

五条が私を見る。

「自慢するんだ?」

「……」

「だって事実だろう」

脹相は本当に不思議そうだ。

「何か問題があるのか?」

「いやぁ?」

五条はニヤニヤする。

「全然?」

「なら返してくれ」

「はいはい」

五条が弁当を脹相に渡す。

「大事な恋人の手作り弁当だもんね」

「そうだ」

「ハート付き」

「ああ」

「愛されてるねぇ」

「……」

脹相は少しだけ得意そうにする。

「そうだな」

「脹相!」

「何だ?」

「そういうところ!」

私が真っ赤になっていると、五条が楽しそうに笑う。

「いやぁ、いいもの見せてもらった」

「もう……」

「ねえ、今度僕にも作ってよ」

「え?」

「オムライス」

「いいよ?」

「ハート付きで」

「それは――」

「駄目だ」

脹相が即答した。

「え?」

五条が笑う。

「なんで?」

「ハートは俺のものだ」

「……」

私は思わず顔を覆った。

「脹相まで何言ってるの……」

「事実だ」

五条は腹を抱えて笑い始める。

「最高じゃん、脹相!」

「何がだ」

「いやぁ、ほんとに分かりやすいね」

「……」

「ねえ、あのさぁ」

「なに?」

「朝からこんな可愛いお弁当作って、脹相に『いってらっしゃい』したわけ?」

「……そうだけど」

「ふーん」

五条が意味ありげに頷く。

「僕が知らない間に、ずいぶん仲良くなったねぇ」

「付き合ってるんだから当たり前でしょ!」

「おお」

五条が嬉しそうに笑う。

「開き直った」

「もう!」

そこへ恵が通りかかった。

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