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②呪術廻戦〜脹相と恋人〜

第37章 媚薬




それからしばらく。

すっかり元気になった私は、テーブルに置かれていた飲み物を手に取った。

「これ飲んでいい?」

「待て」

「……え?」

脹相が真顔でこちらを見る。

「俺が確認してからだ」

「ただのお茶だよ?」

「この前のことを忘れたのか」

「忘れてないけど……」

「なら、俺が確認する」

あれ以来私が何かを飲もうとするたび、脹相は必ず一度確認するようになった。

「脹相、これ飲んでいい?」

「ああ」

「これは?」

「待て。俺が見る」

「……過保護じゃない?」

「当然だ」

真剣な顔で答える脹相に、私は思わず笑った。

でも――

「……まあ、いいか」

何を飲むにも脹相が確認してくれる。

そして何より、あの日以来、私が「撫でて」と言えば、脹相はいつでも優しく頭を撫でてくれるのだから。

悪くないどころか。

私は案外、この過保護な恋人を気に入っていた。
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