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②呪術廻戦〜脹相と恋人〜

第36章 カラオケ


その頃、カラオケを終えた野薔薇は、一人でスマホを眺めていた。

脹相に直接連絡することはない。
だから、伏黒に動画を送ってもらった。
もちろん、あの一言も一緒に。

「……絶対、拗ねてるわね」

野薔薇は楽しそうに笑う。

脹相が動画を見て、私に少し嫉妬する。

そして、彼女が帰ってきたら――
きっと、いつもより少し強く抱きしめる。

それくらいは簡単に想像できた。

「……まったく」

そう言いながら、口元は笑っている。

「二人とも、お互い好きすぎなのよ」

野薔薇がわざと脹相を煽ったのは、意地悪をしたかったからではない。

脹相が少し拗ねれば、あの子ところへ甘えに行く。

そうすれば、自然と二人の距離が縮まる。

――それが、野薔薇なりのちょっとしたお節介だった。

「……ま、これでまた仲良くなったでしょ」

そう呟いて、野薔薇は満足そうにスマホをしまった。
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