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②呪術廻戦〜脹相と恋人〜

第34章 脹相の朝


朝。脹相は、いつもより少し早く目を覚ました。
隣を見る。
そこには、まだ眠っているがいた。

「……」

脹相の思考が止まる。

(……いる)

当たり前のことなのに、毎朝ほんの一瞬だけ驚く。

(俺の隣にいる)

昨日もいた。
昨日の夜も、眠る前まで一緒だった。

それなのに、朝になると毎回思う。

(……本当に、俺の隣で寝ている)

彼女の寝息を聞きながら、脹相はじっと見つめる。

頬。
閉じられた瞼。
少しだけ乱れた髪。

普段なら見ることのできない、完全に無防備な姿。

(……可愛い)

まず、それしか浮かばない。

(いや、可愛いという言葉だけでは足りない)

脹相は真剣に考え始める。

(綺麗だ。……いや、綺麗というより……愛らしい。だが、それだけでもない)

寝ているだけなのに
どうしてこんなに心臓が騒ぐのか。

(……俺は何をしているんだ)

付き合っていて、一緒に暮らしている。
一緒に眠ることもある。
恋人なのだから、彼女の寝顔を見ること自体は何もおかしくない。

むしろ自然なことだ。

それなのに

(……好きだ)

胸の奥が、じわりと熱くなる。

(好きだ)

もう一度思う。

(……本当に、好きだ)

何度考えても同じところに行き着く。

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