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②呪術廻戦〜脹相と恋人〜

第32章 体調不良



「それと」

「ん?」

「伏黒は、帰った」

「そっか」

「……俺がそばにいるなら、それで十分だと言っていた」

「え?」

彼女が目を丸くしたのを見て、俺は少しだけ苦笑する。

「……俺は、あいつに嫉妬したらいいのか、感謝したらいいのか分からなくなった」

「ふふ……」

「笑うな」

「ごめん……」

彼女は弱々しく笑いながら、俺の腕に寄りかかる。

「でも、恵らしいね」

「ああ」

「私、脹相がいてくれてよかった」

「……」

その一言で、脹相の表情が少し緩む。

「……そうか」

脹相は袋から飲むゼリーを取り出す。

「ほら」

「食べさせてくれるの?」

「ああ」

あなたが素直に頷く。

「じゃあ、お願い」

脹相はゼリーを開けながら、ふと玄関のほうを見る。

「……次に会ったら、礼を言わなければな」

「うん」

「……それから」

「少しだけ、嫉妬していたことも伝える」

「ふふ。いいよ」

脹相はあなたの頭をそっと撫でる。

「だが……今日は俺がそばにいる」

「うん……」

「だから、ゆっくり休め」

彼女が安心したように目を閉じる。
脹相はその隣で、静かに彼女を見守る。

恵に感謝している。

でも同時に、少しだけ悔しい。

その両方を抱えたまま、脹相はあなたの手を握っていた。
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