第30章 雰囲気変わった
最近、野薔薇ちゃんと真希ちゃんの視線が妙に刺さる。
「……何?」
そう聞くと、二人は顔を見合わせた。
「真希さん」
「ああ。私もそう思う」
「……?」
何の話をしているのか分からないが、
野薔薇ちゃんが、じーっと私の顔を見る。
「ねえ」
「うん?」
「最近、なんか変わったわよね」
「そうかな?」
「そうよ」
真希ちゃんも頷く。
「前より雰囲気が柔らかくなった」
「あと……」
野薔薇ちゃんが私の顔を覗き込む。
「妙に色気がある」
「……え?」
思わず頬に触れる。
「色気?」
「そう」
「私に?」
「そう」
二人とも真剣な顔をしている。
「……なんで?」
野薔薇ちゃんと真希ちゃんが、もう一度顔を見合わせる。
そして野薔薇ちゃんが小声で言った。
「……ねえ、真希さん」
「ああ」
「これ、もしかして……」
「……ああ」
「やっぱり?」
「たぶんな」
「何の話!?」
私が慌てて聞くと、野薔薇ちゃんが意味深な顔をした。