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②呪術廻戦〜脹相と恋人〜

第28章 おかえり乙骨憂太


「そうだった」

「?」

私は憂太に向き直る。

「実はね」

「うん」

「私、脹相と付き合うことになったの」

一瞬。

憂太が目を丸くした。

「……え?」

「付き合ってる」

もう一度伝える。

すると、憂太は驚いた顔のまま、すぐに柔らかく笑った。

「……そっか」

「うん」

「おめでとう!」

「ありがとう」

「本当におめでとう。よかったね」

「うん」

嬉しそうに笑ってくれる憂太を見て、私も笑顔になる。

「ありがとう、憂太」

「ううん。僕も嬉しいよ」

そう言ってから、憂太は脹相を見る。

「脹相さん」

「ああ」

「これからも、をよろしくお願いします」

「……こちらこそ」

脹相は少し驚いたようだった。

けれど、すぐに真剣な顔で頷く。

「お前にも、そう言ってもらえるのはありがたい」

「よかった」

憂太が笑う。

私はそんな二人を見て、なんだか嬉しくなった。

「なんか、変な感じ」

「何が?」

「憂太に私たちが付き合ってるって報告するの」

「僕も少し驚いたけど……」

憂太は私たちを見て、優しく笑った。

「でも、二人とも幸せそうだから安心した」

「……うん」

私は隣にいる脹相を見る。

脹相もこちらを見ていた。

そして、何も言わずに私の手を取る。

その手を、私はぎゅっと握り返した。

「じゃあ、五条さんのところ行ってくるね」

「うん。あとでまた会おう」

「もちろん」

「またね、憂太」

「またね」

私たちは手を振る。

憂太も笑顔で手を振り返した。

歩き出してしばらくすると、脹相がぽつりと言った。

「……いい奴だな」

「でしょ?」

「お前と仲がいい理由が分かった」

「ふふ」

「だが」

「ん?」

「髪に触れる必要はない」

「まだ言ってるの?」

「重要なことだ」

「はいはい」

私は笑いながら、繋いだ手を握り直す。

「でも、これからはちゃんと気をつけるね」

「……ああ」

そう答えた脹相の耳が、ほんの少し赤くなっていた。
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