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②呪術廻戦〜脹相と恋人〜

第28章 おかえり乙骨憂太


「でも、知り合ってからは一年くらいなんだよね」

「そうそう。憂太が高専に来てから知り合ったから」

「そうなのか?」

「うん。でも、五条さんに頼まれる仕事が多くて、憂太と一緒に頼まれることも結構あったから」

「そのたびに一緒に動いてたんだ」

憂太が続ける。

「それで、自然と話すようになったんだよね」

「そうそう。気づいたら一緒にいることが増えてたの」

「なるほどな」

脹相は納得したように頷いた。

「それなら、仲がいいのも当然か」

「うん。でも、なんとなく昔から仲がいいみたいな感じがするんだよね」

「僕もそう思う」

憂太が頷く。

「話してると、変に気を遣わなくていいというか」

「分かる。憂太とは波長が合うんだと思う」

「波長……」

憂太は少し考え込む。

「たしかに、そうかもしれないね」

私は微笑みながら、改めて憂太の顔を見る。

「そういえば……」

「ん?」

「髪、伸びたんじゃない?」

「え?」

憂太が自分の髪に触れる。

「そうかな?」

「うん。前より長い気がする」

「任務中、切る時間がなかったからね」

「そっかぁ」

そう言いながら、私は何気なく憂太の髪へ手を伸ばした。

その瞬間。

「触れるのはダメだ」

脹相の声が飛んできた。

「え?」

私の手がぴたりと止まる。

脹相は私の手首を軽く掴み、そのまま自分の方へ戻した。

「……触れる必要はないだろう」

「……あ」

私は脹相の顔を見る。

少しだけ不機嫌そうだった。

「ごめんね」

素直に謝ると、脹相は少し驚いたように目を瞬かせる。

「……いや」

「つい。久しぶりだったから」

「分かっている」

そのやり取りを見ていた憂太が、不思議そうに私たちを見る。

「……えっと」

「?」

「二人って……」

「うん?」

「なんか、前とちょっと違う?」

「あ」

私は思い出したように脹相を見る。

そして、ふっと笑った。

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