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②呪術廻戦〜脹相と恋人〜

第28章 おかえり乙骨憂太


高専に着いたのは、昼を少し過ぎた頃。
今日は五条さんに呼ばれて、脹相と一緒に高専へ来ていた。

「五条さん、いるかな」

「いるだろう」

「また何か仕事を頼まれるのかな」

「……あいつなら、俺たちを呼んでおいて忘れている可能性もある」

「ふふ、それはありそう」

そんな話をしながら廊下を歩いていると、前方から見覚えのある人影が歩いてきた。

「……あ」

思わず足が止まる。

向こうもこちらに気づいたようだった。

「……え?」

一瞬、驚いた顔。

それから、ぱっと表情が明るくなる。

「……もしかして」

「憂太!」

「やっぱり!」

次の瞬間、私たちは顔を見合わせて笑った。

「久しぶり!」

「久しぶり!」

声が重なる。

高専に入ってから知り合った憂太とは、付き合い自体はまだ一年ほどだった。

それでも、なぜか昔から知っているような気がする。

たぶん、私たちはどこか似ていた。
話していると妙なところで意見が合う。

それに、五条さんから頼まれごとをされることが多く、自然と話す時間も増えていったからか、いつの間にか仲良くなっていた。

「いつ帰ってきたの?」

「今日。さっき着いたばかり」

「そうだったんだ!」

「うん。五条先生のところに行こうと思って」

「そっかぁ」

久しぶりに会ったはずなのに、会話はすぐにいつも通りになった。

「元気だった?」

「元気だよ。憂太は?」

「僕も元気。ちょっと疲れてるけど」

「任務、大変だった?」

「まあまあかな。でも大丈夫」

「そっか。よかった」

「うん。そっちも元気そうでよかった」

そんな私たちのやり取りを、隣で脹相が黙って聞いていた。

しばらくして、脹相は小さく頷く。

「……なるほどな」

「ん?」

私が振り向く。

「どうしたの?」

「いや」

脹相は私と憂太を交互に見た。

「お前たちが仲がいい理由が、少し分かった」

「本当?」

「ああ。似たような雰囲気がある」

「似たような雰囲気?」

私と憂太は顔を見合わせる。

「そうかな?」

「どうだろう……」

二人で首を傾げると、脹相はますます納得したような顔をした。

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