第13章 てんしの微笑みのち・・・尾行!尾行!
「あの二人が仲がいいかどうか、なんで気になるんですか?」
そりゃ当然の疑問だろう。多分、この場でそれを理解しているのは、当の風見先生を除いては僕だけだろう。
愛里沙が僕のことを好きだということを確かめた上で、僕を美味しくいただく気なのだ。あの寝取り属性のショタコンは・・・。
「いえ!ただ、仲良さそうだなって・・・ほほほほほ」
笑って誤魔化しているが、僕は知ってるんだからな。
「まあ、仲がいいことはいいことですよね。ははははは!」
適当に話し合わせ過ぎだろう、武内先生も!
「なんか、ふたりとも楽しそうね・・・ムカつくわ・・・」
愛里沙は愛里沙で、別の方面に情念を燃やしている。
なんか・・・収拾がつかない。
「ところで先生♪また、保健室の件で紫藤くんをお借りできないかと思うんですけど・・・。」
げっ・・・やっぱりそう来たか。完全に武内先生の好意を利用していやがる、あのショタは。
「秋良!あの女・・・もしかして・・・・」
やっと愛里沙も気づいたのか・・・。そう、風見先生は僕狙い、しかも、愛里沙が好きな僕を狙っているのだ。
「あんたを出汁に、小太郎先生の気を引こうとしている!?」
ちがーう!
「違うの!愛里沙・・・風見先生はショタなんだ。成人の男には興味なし、僕のことを狙ってるの!」
「ショタ?ショタって何よ!」
「ロリコンの女の人版だよ。成人女性が、幼い男の子を好きだっていうやつ」
「なにそれ!羨ましい!」
だから、ちがーう!!
「僕、食べられそうだったんだよ!この前、愛里沙が来たときだって、もう少しでヤラれちゃうところだったんだから!」
「なにそれ!?それは犯罪じゃないわけ?」
「いや、犯罪でしょ・・・。」
ぎりりと愛里沙がまた歯を食いしばる。
愛里沙と話をしていて、肝心の風見先生と武内先生の会話を聞いていなかった。今は何を話しているのかな・・・?
「いけません!風見先生!!」
ん?武内先生が声を荒げている。
「ど、どうされたんですか?武内先生・・・」
風見先生がいつものぶりっ子口調で返す。なにか、雲行きおかしくないか?
武内先生が小さく嘆息する。そして、窓の外をちらっと見たかと思うと、意を決したように風見先生を見つめた。