第14章 尾行!尾行!のち・・・ありえないキス
ぎゅっと目を瞑る。こんな時、私は一人だと実感する。私の周りには誰もいない、誰も私を助けない。悔しくて、悲しくて・・・情けない・・・。
「こら!オメーら、何してんだ?!警察だ!」
涙が溢れそうになった、その時、街の灯りが眩しくて逆光で顔貌はよく見えなかったが、男性が公園の入口に立っているのがわかった。右手に警察手帳のようなものを掲げている。
「やべ!」
男たちは私をドンと突き飛ばすと、文字通り、蜘蛛の子を散らすように逃げていった。
げほ・・・
さっきお腹を殴られた衝撃がまだ残っている。私は咳き込んでしまった。
とにかく、助かったみたいだ。
警察の人が偶然通りかかったのだろうか?
「大丈夫ですか?風見先生・・・」
走り寄ってきた人は、私がよく知る人だった。
さっきまで一緒にいた人。
「武内先生・・・?なんで?」