第7章 ずっと傍にいて欲しい
「………………は?」
―――確かに今日のターゲットは女だ。
急いでここにきたからうっかりしていた。
はいつから気付いてたんだ?
何で黙ってたんだ?
いや…言ったところでその事実が変わるわけじゃないから、任務として受け入れようとしたんだな。
「いい匂いだね。どこの香水なんだろ。私には似合わない香りだけどこういう匂いも好きだな。」
「……冷静なが怖い。」
「何で?だって、『任務』なんだよね?仕方ないんだから何も言わなくていいんだよ?
あ。でも、他の女性の香りを纏った恋人と、最後まで心折れずに頑張れた自分のことは褒めてあげたいなって思ってるよ。」
にこっと照れたように笑いながら話す。
……嘘だろ? まさか、泣いていたのはそれが原因か?
今日に限って何してるんだ僕は!
「……。」
「ん。零くんは俺様モード完全復活したみたいで何よりだよ。」
俺様って何だよと思ったが、今はそれよりもかなり心苦しい。
「……ごめん。」
「ふふっ。やりたくない任務とか、プロポーズのこととか、緊張することが多くて疲れてるんだよきっと。」
「……何も聞かないのか?」
「うん。さっき、好奇心で聞くなって言ってたから。」
「信じてもらえないかも知れないが、体の関係は無い。」
「分かった。信じるよ。」
「……えっ!」
「私にできることは、零くんを信じてあげることくらいだからね。」
「……。」