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ずっと前から (降谷零/R18)

第4章 見てはいけないもの


仕事で外出した帰り道、
ふと前方に見覚えのある姿を見つけた。

「……あれ?」

透さん?
そして、その隣には梓さんがいる。

二人で歩いているのなら、ポアロの買い出しだろうか。

そう思った、ほんの一瞬後。
足を止めそうになった。

「……え?」

梓さんが、透さんの腕にしがみついている。
頬を染めるような仕草で、何やら楽しそうに話しかけている。

透さんも笑っている。

何、なんで?どういうこと?え?浮気?職場恋愛で浮気!?三角関係!?

透さんって、浮気するタイプだったのかぁ…。イケメンで一途だと思ってた!まぁ、一途ってのは私が勝手に勘違いしただけだけどね?
自分が一途だと当たり前に相手も一途だと思っちゃう、みたいなね?

そんなこと考えながらも、
頭の中に疑問符がいくつも浮かぶ。

梓さんは、透さんが私と付き合っていることを知ってる。
それに梓さんは、そんなふうに男性にべったりするような人ではない…はず。


でも、同じ職場にあんなにイケメンがいるから理性崩壊したのかな…?

なんだか今ここで考えてはいけないような気がして、咄嗟に視線を逸らした。

よし、見なかったことにしよう!

そして別れよう。浮気する人は無理だ。治らない。
くっそ。いちゃいちゃしやがってぇー!!楽しそうしやがってぇぇー!!問い詰めてやりたいっっ!!!
だめだめ!!落ち着いて私!あんな浮気男のために心を乱されたらだめ!!!クズなんだから!!!クズにつかう感情などない!!!
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