第12章 それで十分 ※
カフェでの淳くんとの接触から1週間ほど経ち、もう接触してくる気はないのか私は平和に過ごしていた。
そして、帰ってきた零から 話があると言われた。
「、もういつも通り外出してくれて大丈夫だ。」
「え?じゃあポアロも行っていいの?」
「あぁ、いいよ。」
「……松永さんは」
「彼は、もういない。」
「いない…。」
「あぁ。」
彼は、公安の降谷零と安室透が同一人物だと知っていたのに、“捕まえた”じゃないのが気になった。
「それは、もう生きていないってこと?」
「……そうだ。」
「そ…か…」
まだ、22歳だったと思う。あまりにも若い。
なぜなのかは、きっと教えてもらえない。逮捕のときに銃撃戦とかで亡くなったのか、仲間に始末されたのか、何にしても、私は知る必要がないことなんだと思う。この数週間で何があったのかも。
何も分からないのは、正直もやもやする。
だけど、零は私を守ってくれた。
狙われていたのに、危険な目に遭うこともなかったのは、零が阻止してくれたおかげなんだと思う。
だから―――…
零が無事に生きてる。
そして、私にも危害がなかった。
それで、十分だ。
「零、守ってくれてありがとう。」
「あぁ。に危害がなくてよかった。それと、約束を守ってくれてありがとう。」
「約束?」
「あぁ。“何があっても、僕の傍を離れるな”という約束。
少しも揺るがないの強い覚悟が嬉しかった。」
あぁ…それは、淳くんと話したときのことだ。