第10章 二人の帰る家
両親への挨拶の日をどうしようかと呑気に考えているうちに、父が海外出張に行ってしまい、母も旅行がてらにと便乗していった。ほんと仲いいな。
記憶が曖昧なままだけど、すでに両親は空港で零くんに会っていて、
『誠実そうだしいいんじゃない?それに反対したって突き進むんでしょ~?だって7年も忘れられずにいたんだもんね!』
という感じだった。
二人目の娘の結婚となると軽いな。
そういうわけで、両親から反対される心配は無くなった。
ただ、付き合ってからはまだ数ヶ月しか経っていなくて、
『同棲した方が相手のことをよくわかるわよ?』
というので、どうしたらいいか考えてる。
零くんの仕事が特殊なだけに、考えてもわからないって気付き、もう零くんに丸投げした。
「同棲したいと思う?」
「……は?」