【ごちゃまぜ】SHORT STORY【ヒロアカ】【鬼滅の刃】
第9章 大人達の1/3事情〜男達のポジティブ超訳書〜
荼毘
〜ドSな煽りで防衛線を溶かす歪んだ男〜
【 ヴィラン×ヴィラン 】
「ハッ……ウケるな、それ」
アジトのソファに寝そべっていた荼毘は、が差し出した紙きれをひょいと奪い取ると、紫の炎を指先にポッと灯して弄んだ。
「燃やさないで!私たちの『3大ルール』なんだから!」
「……『ドライな関係』ねぇ」
荼毘は身体を起こすと、焦げた皮膚を歪ませ、見るからに性格の悪い笑みを浮かべた。
紙をひらひらと揺らしながら、を頭の先から足元まで眺める。
「こんな紙切れで自分を守らねぇと、俺にドロドロに溺れちまいそうなんだ?可愛いじゃねぇか」
「守ってない!!割り切ろうって提案!!」
「割り切り?お前が?」
荼毘は立ち上がり、ゆっくりとへ歩み寄る。
体から立ち上るほのかな熱気が、の肌をじりじりと灼いた。
「1の『LIME禁止』。文字で甘えられない分、会った時にお前の体を全身で貪れってことだろ?」
「言ってない!雑談するなって言ってるの!」
「2の『事後即解散』……余韻に浸ると好きになっちまうから、逃げるように帰りたいんだろ?わかりやすすぎて笑えるわ」
「自意識過剰!!解散して帰ってほしいのはあなたの方!!」
「で、3の『お泊まり禁止』だ」
壁際に追い詰められたの耳元に、荼毘が顔を近づける。
焦げた皮膚と紫煙の匂いが鼻腔をくすぐり、の足が竦んだ。
「『部屋に来させるな』って言われりゃ、余計にお前の部屋に上がり込んで、お前のベッドを俺の匂いで染めたくなるのがヴィランだろ?」
「性格が歪みすぎてる!!」
「お前が作ったルール、全部『もっと俺を苦しめて、甘く壊してくれ』ってリクエストにしか聞こえねぇよ」
荼毘の大きな手がの首すじをゆるやかに撫で上げ、そのまま引き寄せる。
熱い唇が耳たぶに触れ、低い声が鼓膜を揺らした。
「お望み通り、解散なんかさせてやらない。そのルールごと、俺の炎で跡形もなく焼き尽くしてやるよ」
「ん……っ、荼毘……っ」
の必死の防衛線は、ドSな煽りと熱量によって秒で溶かされたのだった。