【ごちゃまぜ】SHORT STORY【ヒロアカ】【鬼滅の刃】
第5章 先輩の1/3になりまして。【 緑谷出久 】
「そういえばさ、ちゃん!」
「っ、ん……あ、なんですか……っ?」
「新しい枠、探すの? 今度、新しい1年生入るじゃん!」
「あっ、ん……っ、ふぁ……もちろん、探しますっ……!」
ミリオの逞しい腕に深く抱き上げられ、激しい揺れに身を任せる。
情事の最中だというのに、二人が交わす言葉はまるで放課後の予定を決めるみたいに軽かった。
「っ、はぁ……相変わらず、彼氏は作らないんだ?」
「んっ、ぁ……! 面倒、なのでっ……作りませんっ……あぁっ!」
「あはは! 本当っ、割り切ってるねぇ……っ!」
特定の本命彼氏を作るのはドロドロして面倒くさい。
だから各学年に一人ずつ、割り切った関係のセフレを作る。
それがの密かなルールだった。
2年生に進級した彼女の今のラインナップは、頼れる3年のミリオと、同級生である2年経営科のイケメン。
あとは空いている「1年生枠」に、気楽に遊べて自分好みに可愛がれる、年下の子を一人補充できれば今期も完璧な環境になる。
――そして数日後、新入生を迎えた初日。
体育館の2階ギャラリーから手すりに身を乗り出し、下を行き交う1年生たちをは眺めていた。
「やっぱ体力あるヒーロー科かなー……」
手すりにあごを乗せて物色を開始する。
最初に目に飛び込んできたのは、白と赤の二色髪のイケメンと、優雅な仕草でどこか煽るような笑みを浮かべる金髪の男の子。
どちらもヒーロー科だ。
(うーん……目の保養にはなるけど、顔が良いタイプは2年枠で足りてるんだよね)
次に視線をずらすと、周りをやたら威嚇している、くすんだ金髪の不良系男子。
(んー……わかりやすいオラオラ系かぁ)
悪くはない。
だが、今年が求めているのは、自分から意地悪して甘やかしたくなるような男の子なのだ。