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脹相と恋愛〜大人〜

第22章 体は辛くないか


朝。

脹相は目を覚ました。

そして――隣を見た。

「…………」

停止。

完全に停止した。

彼女が眠っている。

それだけなのに。

「………………」

脹相は瞬きを一度。

二度。

三度。

それでも視界に入ってくるものは変わらない。

あなたの寝顔。

頬にかかった髪。

少しだけ緩んだ口元。

自分の胸元に顔を寄せるようにして眠っている姿。

そして、昨夜自分が掛けた布団を両手でぎゅっと掴んでいる。

「…………っ」

脹相は口元を押さえた。

まずい。

非常にまずい。

可愛い。

あまりにも可愛い。

「…………」

視線を逸らす。

「…………」

戻す。

「…………」

また逸らす。

戻す。


「…………無理だ」

とうとう両手で顔を覆った。

耳まで真っ赤だ。

「なんなんだ……」

小声で呟く。

「なんでこんなに可愛い……」

誰も答えない。

あなたはすやすや眠っている。

それがまた駄目だった。
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