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①呪術廻戦〜脹相〜

第70章 誕生日のその後


その日の夜。

家に帰ると、私はいつも通り脹相を迎えた。

「おかえり」

「ああ」

「今日どうだった?」

「普通だ」

「そっか」

私が笑うと脹相は私を見つめる。

昨日までと変わらない、いつもと同じ顔。いつもと同じ声。
けれど、脹相の中では一つだけ変わっていた。

――言葉だけでは足りない。

だから。

「……なあ」

「ん?」

「明日、時間はあるか?」

「あるよ」

「そうか」

「どうしたの?」

「……お前と一緒にいたい」

「うん。いいよ」

何気なく返ってくる言葉。
脹相は少しだけ目を伏せた。

――まずは、ここからだ。

告白は最後でいい。

その前に自分がどれだけお前を大切に思っているのか。
ちゃんと伝えよう言葉ではなく行動で。

そしていつか俺の「好きだ」という言葉を、お前が疑わずに受け取れるようになったとき。

そのときこそ、ちゃんと伝える。

「……楽しみにしていろ」

「何を?」

「……明日のことだ」

「ふふ、分かった」

私が笑うと脹相も、ほんの少しだけ笑った。

――まだ、これからだ。そう思っていた。
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