第64章 文化祭で囲まれる五条と脹相
文化祭。
脹相が高専の文化祭に姿を見せると、当然のように目立った。
「え、誰あの人?」
「めちゃくちゃかっこよくない?」
「芸能人?」
気づけば、五条と脹相の周りには女子生徒が集まっていた。
「五条さん!あの人誰ですか?」
「えー? 僕の友達」
「名前は?」
「脹相」
「脹相さんって、何歳ですか?」
「……」
質問が次々飛んでくる。
五条は慣れたものだった。
「はいはい、質問は一人ずつね。僕、文化祭楽しみに来てるから、そろそろ通してくれる?」
「えー、五条さんずるーい!」
「脹相さんも何か言ってください!」
「……何を?」
「好きなタイプとか!」
「……」
脹相は困った顔をする。
「そういうものは答える必要があるのか?」
「真面目!」
五条が笑う。
「脹相、こういうの苦手でしょ?」
「ああ」
「だよねぇ」
そんなやり取りをしていると。
少し離れたところから。
一人の女子生徒が脹相に声をかけた。