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①呪術廻戦〜脹相〜

第63章 文化祭の呼び込み




「メイドさん、お願いしまーす!」

「いらっしゃいませぇぇぇ!!」

教室の中から。

野太い声が響く。

「「「お帰りなさいませ、ご主人様!!!」」」

「……」

廊下にいた生徒たちが一斉に振り返る。

脹相もゆっくり教室を見る。

そして中から出てきたメイド服姿の筋骨隆々の男たち。

「…………」

脹相が完全に無言になる。

五条は。

「っはははは!」

腹を抱えて笑い出した。

「これ最高でしょ!」

「……」

脹相は何も言わない。

ただ看板を持っているあなたを見る。

「……〇〇」

「なに?」

「お前は」

「うん?」

「……あの中に入るのか?」

「私は呼び込みのお手伝いだから入らないよ?」

「……そうか」

明らかに安心している。

それを見て私は首を傾げた?

「どうしたの?」

「いや」

脹相は小さく息を吐いた。

「……何でもない」

五条は笑いながら。

「脹相、今めちゃくちゃ安心したでしょ」

「していない」

「してたって」

「していない」

「顔に書いてあったよ」

「……」

脹相は答えず。

あなたの持っていた看板をひょいと受け取った。

「え?」

「俺が持つ」

「でも、呼び込みしないと」

「一緒に行く」

「……いいの?」

「ああ」

そう言って。

脹相は看板を持つ。

その隣を。

メイド姿のあなたが歩く。

「……なんか変な感じ」

「何がだ?」

「メイドと看板持った人って」

「俺は気にしない」

「ふふ」

二人並んで歩く。

その後ろから五条が。

「はいはい、文化祭デートねー」

とからかう。

「デートではない」

脹相は即答する。

けれど。

彼女の歩幅に合わせる速度は
いつもより少しだけゆっくりだった。
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