• 小
  • 中
  • 大
  • テキストサイズ

①呪術廻戦〜脹相〜

第58章 一般と高専の両方


「……一つ、聞いてもいいか?」

高専からの帰り道。

隣を歩いていた脹相が、ふと口を開いた。

「なぜお前は、普通の高校と呪術高専の両方に通っているんだ?」

「ああ、それ?」

私は少し笑った。

「五条さんが手配してくれたから」

「五条が?」

「うん。私が普通の道も、呪術の道も、どっちも選べるようにしてくれたの」

「……なぜ、そこまで?」

「私が自分で選べるようにしたかったんだって」

私は少し考えてから続けた。

「普通の高校に通って、普通の友達を作って、普通の生活をすることもできる。でも、高専で呪術を学んで、そのまま呪術の道に進むこともできる」

「では、お前はどちらを選ぶ?」

「普通の生活は……たぶん、できないかな」

「そうなのか?」

「うん」

私は苦笑する。

「どこかしら、何かしらで呪術には関わっていきたいと思ってる」

「なぜ?」

「呪術を後世に伝えていきたいから」

脹相がこちらを見る。

「後世に?」

「うん」

私は頷く。

「だって、今私たちが使っている術式も、知識も、呪具も、誰かが残してくれたものだから」
/ 331ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp