• 小
  • 中
  • 大
  • テキストサイズ

①呪術廻戦〜脹相〜

第54章 呪いを受けて幼児化してしまった


「じゃあ、脹相。よろしくね」

「ああ。任せてくれ」


 五条が笑う。


「ちょうそうと、ねんね」

 嬉しそうにそう言って、私は脹相の胸元に頬を寄せた。

「……ああ。一緒に寝よう」

 脹相が優しく背中を撫でる。

 その様子を少し離れたところから見ていた五条は、ふっと息を吐いた。

「……可愛いなぁ」

 思わず漏れた声。

 幼い身体。

 無邪気な笑顔。

 自分を見つけるたびに「ごじょうさん」と駆け寄ってきて、今は脹相にくっついて安心しきっている。

 昔と変わらない。

 いや――昔よりも、ずっとずっと素直だ。

「……でも」

 五条の表情が少し曇る。

「早く元に戻ってほしいんだけどな」

 このままでは困る。

 身体だけじゃない。

 記憶まで幼い頃に戻ってしまっている。

 いつもの彼女なら知っているはずの仲間も、積み重ねてきた思い出も、今は何も分からない。

 だからこそ、一日でも早く元に戻してやりたい。

 ちゃんと自分の人生を取り戻してほしい。

「……早く戻ってこいよ、〇〇。」

 小さく呟く。

 けれど。
/ 331ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp