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①呪術廻戦〜脹相〜

第54章 呪いを受けて幼児化してしまった


私は嬉しくなって、今度は脹相の胸に背中をぴったりくっつけた。

「……あったかい」

「そうだな」

「ちょうそう、ぎゅー」

「……ぎゅー?」

「うん」

 両手を広げて振り返る。

「ぎゅーして」

「……」

 脹相が完全に固まった。

「どうしたの?」

「いや……」

 しばらく葛藤したあと、脹相はそっと私の身体に腕を回した。

「こうか?」

「うん!」

 私は嬉しそうに笑って、その腕に頬をすり寄せる。

「えへへ……」

「…………」

 脹相は天井を見上げた。

「……駄目だ」

「?」

「可愛すぎる」

「かわいい?」

「そうだ」

「じゃあ、ありがとうのぎゅー」

「……っ」

 脹相の腕に少しだけ力が入る。

「はいはい。いくらでもする」

「ほんと?」

「ああ」

「ずっと?」

「……ずっとでもいい」

 私が満足そうに笑う。

「ちょうそう、だいすき」

「…………」

 脹相の顔が一気に赤くなった。

「……五条」

「ん?」

 少し離れたところで見ていた五条が振り返る。

「俺は今、ものすごく幸せだ」

「よかったねぇ」

「だが……」

 脹相は腕の中の私を見下ろす。

「この可愛さには、どう対処すればいい?」

 五条は吹き出した。

「知らないよ」

 私は二人の会話も分からないまま、脹相の腕の中でぬいぐるみを抱きしめる。

 
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