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①呪術廻戦〜脹相〜

第49章 お見合い


翌朝。

「おはよう、脹相」

「ああ。おはよう」

私が隣に座る。

「今日、五条さん来るって」

「……そうか」

以前なら、五条の名前を聞くだけで胸の奥がざわついた。

けれど今は違う。

五条は私の保護者。

そう分かっただけで、すべてが腑に落ちた。

あの距離も。

あの家も。

私への気遣いも。

全部。

「どうしたの?」

「……何でもない」

「また?」

「ああ」

脹相は、私の隣に少しだけ近づく。

「ここで暮らせてよかったな」

「うん」

私は笑う。

「私もそう思う」

二人はまだ知らない。

この家が、私の「一人暮らしがしたい」という願いから始まったことも。

五条が結界の内側に置いたのが、私を守りたかったからだということも。

脹相を住まわせることを即決したのが、私の選択を信じたからだということも。

そして。

自分たちが少しずつ近づいていることを。

ただ一人。

全部知っている五条悟だけが。

今日も二人のために、余計な縁談を一つ、静かに断っていた。
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