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①呪術廻戦〜脹相〜

第49章 お見合い



――君が誰と暮らしたいのか。

――誰といるときに一番自然に笑えるのか。

――君自身がもう、答えを出し始めていること。

それを全部口にしてしまえば。

きっと、今の二人は何かを意識してしまう。

だから。

「君は君らしくいればいいよ」

「……うん」

「それだけでいい」

電話の向こうで、私は小さく笑った。

五条は、その声を聞きながら思う。

最初は。

本当に、私にいい人と巡り会ってほしかった。

だから届く縁談を渡した。

私が自分で選べるように。

私自身を見てくれる相手と出会えるように。

けれど。

脹相と出会ってから。

少しずつ、縁談を断るようになった。

私のところへ届く前に。

「これは断っていいかな」

「うん、それはなし」

「こっちは?」

「これも」

そうやって。

私が知らないところで、五条は縁を整理していた。

ただ一つ。

私自身が会いたいと思うものだけは残す。

選択肢を奪うつもりはない。

ただ。

もう無理に探す必要はないのではないか。

五条には、そう思えていた。

電話を切ったあと。

五条は静かになった部屋で、窓の外を見る。

結界の内側。

その中にある家。

そこでは今。

私と脹相が暮らしている。

「……最初は一人暮らしがしたいって言ってたのにね」

小さく笑う。

「結局、二人になったか」

五条は嬉しそうでもあり、少しだけ寂しそうでもあった。

けれど、それ以上に。

安心していた。

自分が守れる場所にいる。

私自身が選んだ相手と。

自分で選んだ生活をしている。

それなら、それでいい。

「……幸せになりなよ」

誰にも聞こえない声で。

五条は呟く。

「僕が望んでるのは、それだけだから」

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